整体セラピスト認定
■ 整体セラピストとは
現在、整体法では、カイロプラクティック、オステオパシー、スイナ、アーユルベーダなど各国では医師免許を必要とする施術まで取り入れ、より高い効果を目指し、日々研究がされています。また、外傷の慣性化、精神的なストレスによる無意識な筋緊張が体に大きく影響を及ぼしていることも明らかであり、認定協会が定める整体セラピストとは、体の筋緊張による歪みを取り除き、痛みを緩解し、自律神経の流れを整え、自然治癒力を高める施術が行えると同時に、心のケアも意識して症状にアプローチできる施術者を指します。
整体セラピストは当協会の登録証票であり、特定非営利活動法人日本セラピスト認定協会の検定に合格し、免許証を交付された者を整体セラピストと定めます。
整体セラピストは当協会の登録証票であり、特定非営利活動法人日本セラピスト認定協会の検定に合格し、免許証を交付された者を整体セラピストと定めます。
■ 認定級と受験資格
資 格
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受験資格等
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修士免許 | 院責任者の管理指導ができる |
受験資格:1級合格者で実務経験3年以上の者 | |
1級免許 | 協会から公認される院の店舗運営、スタッフ管理指導ができる |
受験資格:2級取得後、実務経験1年以上で指定カリキュラム修了者 ※ 海外での正式な資格を有するカイロプラクティックドクターは面接試験のみ |
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2級免許 | 慢性症状、痛みの症状の適応を判別し施術できる (五十肩・頸上肢痛・坐骨神経痛・腰痛・膝痛) |
受験資格:実務経験2年以上 ※国家有資格者は学科免除(但し実務経験1年以上) |
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3級免許 | リラクセーション、症状別に適応を判別し施術できる (腰痛・肩こり・膝痛・上肢・下肢) |
受験資格:整体・カイロ学校 / 医療専門・専修学校 卒業生 ※国家有資格者は学科免除 |
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4級スクール認定 |
基礎知識、基礎技術を認め、施術補助ができる |
受験資格:各認定スクール「整体セラピスト3級取得講座」の受講生 | |
5級スクール認定 | 基礎知識を認め、院内補助ができる |
受験資格:各認定スクール「整体セラピスト3級取得講座」の受講生 |
■1級取得指定カリキュラム(64単位)必須講座
症状別から2症状学ぶ&責任者のためのスキル
受講資格:2級取得後、実務経験1年以上
■2級取得カリキュラム(76単位)
症状別施術の中から5症状を学ぶ&指導員のためのスキル
受講資格:実務経験1年以上
■3級取得カリキュラム(6ヶ月)
これから整体セラピストを目指す人のための講座
受講資格:整体セラピストとして働く意思のある方
症状別から2症状学ぶ&責任者のためのスキル
受講資格:2級取得後、実務経験1年以上
■2級取得カリキュラム(76単位)
症状別施術の中から5症状を学ぶ&指導員のためのスキル
受講資格:実務経験1年以上
■3級取得カリキュラム(6ヶ月)
これから整体セラピストを目指す人のための講座
受講資格:整体セラピストとして働く意思のある方
■ 試験内容
資 格 |
試験内容 |
修士免許 | 論文:研究論文 テーマは自由 |
面接及び理事会の承認:統括者適性判断 / 臨床心理適性判断 / 口述面接試験 | |
1級免許 | [一次試験] 学科:臨床心理 運営基礎 経営学 人材育成 顧客管理 ※ 海外での正式な資格を有するカイロプラクティックドクターは学科免除 |
[二次試験] 面接:店長としての適性判断 / 口述面接試験 論文:施術院の役割の理解を判断 |
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2級免許 | [一次試験] |
[二次試験] |
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※慢性症状(五十肩・頸上肢痛・坐骨神経痛・膝痛・腰痛) | |
3級免許 |
[一次試験] 学科:一般臨床 症状別施術 栄養学 コミュニケーション学 ※ 国家有資格者は学科免除 |
[二次試験] 実技:リラクセーション 症状別施術 |
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※症状別(肩こり・腰痛・膝痛・上肢・下肢) | |
4級スクール認定 | 学科: 解剖基礎、運動学基礎、施術基礎 |
実技:基本施術 | |
5級スクール認定 | 学科:一般常識、セラピスト学、接客の基本、生理学基礎 |
実技:なし |
学科の試験内容はその級において特に求められるものが記載されており
基本的にその級以下の学科内容が対象となります
基本的にその級以下の学科内容が対象となります
■ 検定料
資 格
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料金
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修士免許 | 21,000 円 |
1級免許 | 18,000 円 |
2級免許 | 15,000 円 |
3級免許 | 12,000 円 |
4級認定 | 5,000 円 ※スクール認定 |
5級認定 | 3,000 円 ※スクール認定 |
■ 整体セラピストの役割と位置づけ
整体セラピストは、各流派の施術法に捉われることなく、臨床の中で、公理とみなし共有されるべき施術法を学ぶことにより、施術院で働いたり、あるいは開業する、医療機関、介護福祉といった場に於いて、活躍できる人材となるべく、必要な知識を有し、広く国民の健康生活に貢献しなければならない。
■ 整体セラピストとしての基本課題と施術
①身体は、全てがつながりを有し、関連している。
現代社会に於けるストレスは、体に無意識な筋緊張を起こし、様々な慣性症状を引き起こしている。外傷においても、捻挫したことを原因とし、けがした方の脚をかばうと関連した筋が堅くなる。すると、体に生じたアンバランスは、腰部や背部、肩、ひいては首の筋に悪影響を与え、痛みを誘発する。この時、首に対する施術だけを行っても、問題の解決にならない。多くは関連部位の施術によって緩解する。
② 緊張した筋や関節包は力を出せない。
筋力とは、柔軟度を保ってこそ力を出すことができ、緊張した筋や関節包の拘縮は、力を出すことはおろか、痛みを誘発する。③ 全ての筋は、触られることにより反応を示す。
機能不全を起こしている骨格筋に対して手技療法を用いて干渉することは、神経反応をもたらし、正常な機能を回復させる。手技療法は、トリガーポイントアプローチ、軽擦、圧迫、マニュピレーション、他動的、自動的、伸展、屈曲を組み合わせて施術する。④ メンタル面に配慮し、施術を行わなければならない。
メンタルなストレスは、様々なものが考察されるが、そのほとんどは、身体面にも症状として表れる。筋緊張性頭痛などはその代表格であり、肩コリ、腰痛、自律神経失調症などといった症状として表れることも多い。今日では、西洋医学は著しい発展をとげ、多くの病は克服されるに至っているが、しかし一方では複雑な社会の歪みを受けて、発症する心因的な筋疾患、加齢による一群の筋疾患については、西洋医学のみで十分な対策を見出すには至っていません。
これらの疾患こそ、整体セラピストの最も適応とされるものですが、これらの症状に対しては、メンタル面に充分に配慮し、施術を行わなければならない。心療内科に照らし合わせれば、心療的筋膜調整法とも言える分野である。
■ 整体セラピストとしての適応判断
―すべての病気を治すことはできない―
伝統的整体法が、必ずしも確立された治療法のなかった時代、最後の望みをかけて整体院の門を叩いた時代があったことも、過去の先哲の中に読み取ることが出来ます。また今日でも、医師の診察を受けずに来院する患者も少なからずいることは間違いありません。人数はそれほど多くないにしても、一刻も早く西洋医学の治療を受けさせなければいけない病人がいることも現実にあります。
適応を誤ることは安全性を著しく損なうものであり、その結果はやがて整体セラピストの評価となって帰ってくるものです。医師に対するのと同様に整体セラピストに対して、充分な説明を求められる時代がやってきます。
整体セラピストの臨床とは、しっかりとした問診と診察を基本として、適応を判断し、適応外の者については専門家の手にゆだねなくてはなりません。この場合何も施術は行っていませんが、重要な臨床的行為であることは異論のないところでしょう。
■ 整体セラピストとしての適応判断
施術にあたり、自分自身の体に注意を向け、身体力学について理解することが重要である。試してみれば解ることであるが、手先や筋力のみで、トリガーポイントに圧力をかけられるよりも、より大きな筋や、体重を使った施術のほうが気持ちよく感じられるものである。そしてその施術法こそ、自分自身の体のバランスを保ち、健康も維持し、安全性を確保するものであることを理解することである。
そして、施術にあたっては、自分自身の精神を集中し、施術にあたらねばならない。単に機械的な施術を越えたとき、本物の手技を手に入れたといえるのであり、熟練した者ほど、それらを理解し、施術できるようになるのである。
そして、施術にあたっては、自分自身の精神を集中し、施術にあたらねばならない。単に機械的な施術を越えたとき、本物の手技を手に入れたといえるのであり、熟練した者ほど、それらを理解し、施術できるようになるのである。